『在宅医療』で意識していること、考えていること
総合診療科は『在宅医療』に力を入れています。
『在宅医療』ってなんだろう?
と疑問に思う方へ、もっと身近に感じてもらえるように、在宅医療で意識したり、考えたりしていることをお伝えしていこうと思います。
①患者さんの生活を五感で捉える
住まいに訪問することで、想像でしかなかった患者さんの生活を実際に知ることができるのが在宅医療の強みです。ベッドやトイレの配置や動線、床の硬さや段差など、居住環境の情報はもちろんのこと、趣味の道具や飾られている家族写真や賞状などから、患者さんの価値観や大切にしていること、ご家族の歴史といった物語をうかがい知ることができます。
②生活に溶け込む医療を考える
患者さんの住まい=生活の中で診療を行うので、患者さんやご家族の生活を軸に据え置きながら、治療計画を立てるように心がけています。医療を生活にバランスよく溶け込ませながらが、住み慣れた住まいで、患者さんやご家族の望みが叶うようにサポートを提供することを使命として在宅医療に取り組んでいます。
今回は概念的な話になりましたが、今後は在宅医療って実際にはどんなことをしているの?といった疑問に答えるため、実際の活動内容もご紹介していこうと考えています。
都農町の皆様にとって『在宅医療』がずっと身近なものになるように!
写真の車で在宅医療をおこなっています。見かけた際は是非お声けかください!
この文章を書いた人
䅏田 一旭(のきた いっき)
東京都出身。2014年宮崎大学医学部を卒業、宮崎大学医学部附属病院で初期研修を開始。2016年より宮崎大学地域医療・総合診療医学講座の専門医プログラムを専攻。2020年4月より都農町立病院総合診療科に勤務。
大学入学をきっかけに宮崎にやってきて、かれこれ10年以上経ちました。今では、妻と共に宮崎での子育て生活をエンジョイしています。趣味はサウナとスポーツです。サウナは学生時代にはまり、心身ともにリフレッシュを求めて通い続けいています。スポーツは野球 、柔道、大学ではラグビーと様々なチャレンジをしてきましたが、最近はジョギングをしながら都農町を巡っています。町の新しい発見に出会える事もあり、なかなか良い趣味になってきています。