地域での「支え合い」を実践する秘訣、自ら動くこと

地域に欠かせない親子3世代の金物店「文明堂」

3代目、河野一也社長の母である河野百子さんは、根っからの都農っ子

22歳で結婚して以来64年、お店を切り盛りしながら、3人の子どもを育てあげ地域サロン「どんてきの会」をはじめ地域活動にも精力的に取り組んでいます。

都農町が大切にする地域での「支え合い」を率先垂範してきた百子さんに、サロンをはじめたきっかけ、ご自身の健康の秘訣、これからの町への想いを伺いました。

60代から90代まで、気軽に話し合えるサロン

ーサロン「どんてきの会」ではどんなことをされているんですか?

地域のサロンを、現代表の河野フミエさんたちと立ち上げて11年ぐらいたちます。

中町の公民館にみんなを呼んで、料理好きな長友幸子さんをはじめ5人ぐらいで月1回ずつ食事を出して、みんなで食べています

サロンの名前は「どんてきの会」

昔、文明堂の横に「どんてき」和尚という方がいたので、そこから名前を頂きました。

月1回の開催ですが、多い時には28人来られました。

コロナで最近はお休みしていますが、いつもは15人程度が来られます。

年代は、60代から90代まで幅広く集まります。

(文明堂の旧店舗をリノベーションして3月に開業した多世代交流サロン「文明|BUNMEI」にて)

横のつながりが、日々の安心や楽しみを産む

サロンでは、一人ひとりがどこから来て何人子どもがいて家庭の事情や、これからどうしていけばいいのか不安に思ってることなど率直に話します。

都農町に、なんで来たのか?その経緯を聞けると素性がわかり、いろいろ話しやすくなります

素性がわかって、気心がしれてくると横のつながりができてきます。

買物で会ったら、「あら!」と手をあげて挨拶したり、「元気?」と気軽にお話できたりするのは安心感があっていいものですよ。

家の中にいる人を外に連れ出して、少しでもお話したらどうかと思ってはじめたことです。

車で迎えに行って、お花見に一緒に行ったり、町の車を借りてみんなで西都に行ったり。

お弁当をつくって、一緒に食べて写真を撮って、その写真をあげたり、そういう楽しみは必要ですね。

子どもを育てられたのは町のおかげ、これから恩返しを

ーなぜ、自発的にそこまで地域のために活動できるのでしょうか?

子どもが三人育って、一人前になったから、これからは少しは町内や中町地区の人たちのために、がんばって何かしたいなと思っています。ただし、一人ではできないから、誰かと一緒に

商売をしているので、町民の人たちがお客さんとして買物にきてくれたおかげで三人の子どもが一人前に育ったのです。

町民の人たちには感謝しかありません。これから先、少しでもお返ししたいという気持ちで日々動いています。

支え合いの基本は、優しさや人間性

―今後、どうしたらみんなが支え合っていけるのでしょうか?

やっぱり優しさですよね。

あまりやりすぎると遠慮して、気に入らない人もいるし、難しいんですよね。おせっかいとのバランスが。

都農町が支え合う力を維持するために、最終的には一人ひとりの人間性が問われるのでしょうね。

朝が来るのが楽しみ、今日も元気で嬉しい気持ちに

―百子さんのバイタリティはどこからくるんですか?

じっとしていることが嫌いなんです。

健康の秘訣はとにかく動くことです。

動けば自信がつきます。

最近、暑くなってきたので簾をかけようと思ったんです。高いところにのぼらないといけないと思って孫に電話でお願いしたところ、仕事が終わって帰ってからやるね、と言われたんです。

30分待っても帰ってこなかったので、待ちきれなくて自分で脚立にのぼってやりました。

孫が帰ってきてから、86歳で脚立に登っている人はいないよと笑われましたけど。

できることは自分でするのが一番です。

子どもに頼って預金おろしから、買物までしてもらう人もいると思うのですが、自分で動けばこれぐらいはできる、できることが増えるとすることが多くなる、そうすると忙しくなるんです 笑。

妹は昼寝するのですが、私は商売をしていたから昼寝をしたことがないんです。同年代は昼寝している人が多いようですが、私は昼寝する暇がない、暇があったら、掃除をしたり草をむしったり、店の片付けしたり、とにかく動いています!

朝は楽しみです。今日も元気で起きられたと思うと嬉しいですよ。今日も元気だ!ってね。

健康の秘訣は「よく食べ」「よく動き」「よく寝る」

ー日頃のお食事はどうされていますか?

朝晩、自分でつくっています

特に朝はちゃんと食べますね。お味噌汁とご飯、牛乳。バナナとかトマト、ちょっとしたお漬物。

いまはスイカを切った厚い皮のところを漬物にしています。夏は汗をかくので塩分が必要になり、スイカには甘味もあるのでちょうどいいんです。小さい頃から食べていました。

食生活は健康にとって大事です。

80歳の時に、心臓の手術をしたとき、これからは食べ物だと思いました。

ー都農町にはどんな町になっていってほしいですか?

最近、よそからも人が移住してくるようになってきて、町がなんとなく変わってきたように感じます。

いまの変化が土台になって、これからもいい方向に変わっていけばいいかなと思います。

地元の人だけでは限界があります。都会の風とか、よそから来た人からも力を借りないとできないことが多いと思います。

地元の人も、よそから来た人も、みんなで支え合える町になっていってほしいと思います。

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