誰でも受け入れる、交流広場「SUZUKI HOUSE」OPEN
3月に開業した多目的交流広場
「SUZUKI HOUSE」
水曜日と金曜日の9:00-15:00に開設。
運営するボランティア団体「れんげの会」代表の河野しげさんに話を聞きました。
―どんな場にしていきたいですか?
誰でも気軽に入れておしゃべりできる場所。
「ちょっとお茶飲みに来たよ」
「介護疲れでちょっとゆっくりしたい」
という感じの人も受け入れたい。
それ以外はだめじゃなくて、誰でも!
夫婦喧嘩してイライラしてる人のグチとか、
外出できず、ぐちゃぐちゃしている家庭とか、ウサ晴らしや、おしゃべりで発散できることを願っています。
―町で配るタブレットは活用できそうですか?
みんながタブレットを見るようになれば、ここの存在を知らせて、こういうことができますよって告知もできるのでいいですね。
私自身は趣味がいっぱいあるのよ(笑)。
踊りの練習やカラオケに使ったり。
いろんなところの写真とったり。
研修で先生が言ったことをパシャっととって、あとでまとめれば楽よね。
いままでは書いてたけど。
―ボランティアをはじめたきっかけは?
仕事が一番で残業も当たり前だった。
64歳のころ、心筋梗塞になり病院に半年ぐらいいたかな。救急車でお世話になったから、なにかお返しをしないと。
なにができるってわけじゃないけど、なにか還元したくて公民館にボランティアを探しに行ったのがきっかけで
―仕事と、ボランティアの違いは?
仕事は経営として、利益が大事だけど、ボランティアは「ありがとう」という言葉が嬉しくて、それが一番の私の助け。
子どもたちが「待っちょったっちゃがぁ」と言って、とんできてくれたり。
昔からお年寄りはほっとけん、ちょっと弱ってる人がいると自然と手が出ます。
母が障がい者で足が悪いのをみてきたから、私は、なんかしてやらんと、と思っていた。
―れんげの会が立ち上がった経緯は?
地区自治会サロンの代表者たちが一年間、勉強会したんですよ。そのままじゃもったいないのでなんか会をつくろうよ、ということになってできたのが「れんげの会」です。
―れんげの会の活動は?
子ども食堂(れんげ食堂)
高齢者とこどもの交流の場が必要だと思い、老人福祉館を借りてはじめました。
いまはコロナでできないので、社会福祉協議会と協力し、生活困窮者へお弁当を届ける活動をしています。
―子ども食堂には何人ぐらい来てたのですか?
多い時は40人ぐらい来ていました。親も一緒に来てたので、やりがいはありますね。
朝8:30ぐらいから集まって、ご飯をつくって、11時から交流して、12時からいただきますの時間。13時ぐらいに終わります。
食べたものだけは自分で片付けて。
夏場はそうめん流しとかして、子どもが喜んでた。ブドウを入れたら喜んでたね。
―他にはどういう活動を
施設の訪問や、サロンの立ち上げのお手伝いをしています。
サロンはお茶飲んだり、施設訪問では、孫にあったり、うたったり。
「また来てね」が私たちの力になりました。
―元気にお手伝いできる秘訣はなんですか?
人が好き。
ちょっと弱ってる人はほっとけない。
元気になってほしい。
たいしたことはできないっちゃけど。
私は娘に、指一本でボランティアはできるよ、と言ってる。
―若い方へのメッセージをお願いします。
いまの若い人って、二人でいてもスマホばかりで、会話がないように見えるので、もっと会話があったほうがいいんじゃないかと思う。
便利さも大事だけど、人とのおつきあいの仕方で楽しさは変わってきます。
SUZUKI HOUSEに来て、もっとおしゃべりしましょう!
多目的交流広場 SUZUKI HOUSEについて
◼️事業名
地域の様々な相談の受け止め・地域づくり事業
◼️目的
地域の課題が多様化・複雑化するなかで、地域住民が抱える問題を的確に把握し、解決につなげることが重要となっています。そのような中、都農町において、町役場福祉課、健康管理センター、社会福祉協議会などの公的機関が窓口となり、日々様々な相談を受けています。
しかし、公的機関に寄せられる相談ごとはすでに問題が大きくなっており、解決に時間がかかるという事例も見られます。
そこで、問題が肥大化する前に、地域住民が気軽に立ち寄り、悩みを打ち明け相談できる場所づくりを目的とし、開設に至りました。
また、都農町の中心部に場所を設けることで、様々な方々が買い物や公的機関の利用の際に立ち寄ることができ、回遊の拠点となり、それが、まちづくりの一環になることも目的としています。
さらに、広場の存在が、町の遠隔地で生活している方々が、自家用車やバスなどの交通手段を用い、まちなかへ出かけてくるきっかけとなり、元気な高齢者が健康を維持できることにもつながります。
◼️内容
・開所日 :毎週 水・金曜日
・時間 :9時〜15時
・対象者 :年齢を問わず、どなたでも
・活用内容:好きなことをして過ごしてください
(おしゃべり、読書、テレビ鑑賞、マッサージチェア利用・・・たまに各種講座など)
◼️今後について
・地域福祉バスを活用した買い物ツアーを企画
・町立病院、健康管理センター、宮崎大学などと連携した各種講座の実施
・介護予防運動サポーター、チームオレンジ、傾聴ボランティアなどの活動拠点として
・子どもの遊び場、学習支援の場として