娘・花ちゃんへの思いが「健康」について学び始めた原動力

今回インタビューさせていただいたのは、消防士の永友雅哉さんと、ご自宅でリラクゼーションサロンを営む愛さんご夫婦。お2人の間には2歳の娘・花ちゃんがいます。雅哉さんと愛さんは日ごろから健康に気を使っていらっしゃるのですが、それには花ちゃんの存在が大きく関わっていました。

消防人生で1、2回と言われる希少な現場に遭遇

ーー雅哉さんのご職業は消防士とうかがったのですが、具体的にはどのようなお仕事をされているのですか?

雅哉さん(以下、雅哉):今はほとんど救急車に乗っています。2019年に「救急救命士」の資格を取ったんですよ。看護師のように注射や点滴ができることが強みですね。救急車の中で容態を悪化させないようにするのが自分たちの仕事です。

朝8時から仕事して、次の日の朝8時に勤務が終わります。基本的に24時間勤務なんですが、何もなければ夜は眠れます。昼間に出動がないときは訓練をしていますね。救急法を教えに行ったり、学校の避難訓練に行ったりすることもあります。

ーー訓練で体が鍛えられそうですね?

雅哉:そうですね。ジムにも通っています。朝早く行きたいので、24時間開いている日向のジムまで行っているんですよ。

消防に入ったころはとても痩せていました。53kgくらい。痩せ型の男性がなりやすい「気胸」という病気があるのですが、それに2回なりました。通称“イケメン病”と呼ばれているんですよ(笑)。芸能人では佐藤健くんや相葉雅紀くんもなっている。

成長期に急激に身長が伸びて、それに肺の成長が追いつかなくなることが原因だと言われています。薄くなった肺の粘膜が運動など何かの拍子に破れて息苦しくなるんですよ。手術もしました。

それから「太らないとやばいな」と思って、1年数ヶ月で72kgまで増やしました。でも今思えばそのときの太り方は良くなかったですね。バナナを1日1房食べていた時期もあるし、1杯800kcalほどあるプロテインを2杯飲んでいました。今はそれから痩せて62〜63kgです。

ーー仕事で思い出に残っている現場はありますか?

雅哉:振り返りたくない現場もたくさんありますね。ほとんどは容態が安定していて無事に病院に送り届けられるけど、中には心肺停止状態のときもある。助けたというのは本当に数えられるほどです。

嬉しいこともありますよ。現場で赤ちゃんが生まれたこととか。これは消防人生の中で1、2回くらいと言われているんですよ。それを昨年経験しました。

ーー救急車の中での出産だったんですか?

雅哉:到着したらすでに生まれていて、へその緒がつながったままの状態。命の危険がある場合は別々に搬送するのが鉄則なんですが、そのときはお母さんも赤ちゃんも容態が安定していたので一緒に搬送できました。無事に病院に送り届けられて嬉しかったですね。でもこういったことは本当にまれです。消防士になって10年で「きたか!」と思いました。

「乳酸菌」や「現代の食」について伝えるセミナーを主催

ーー愛さんはリラクゼーションサロンでどのようなことをされているのですか?

愛さん(以下、愛):今はよもぎ蒸しやボディマッサージをメインにおこなっています。開業したのは2014年。最初は日向市の幸脇(さいわき)というところで3年近くやっていました。

私はオーストラリアのシドニーに留学していたことがあって。最初は語学留学だったのですが、その後に「ビューティーセラピー」というコースがある美容学校に行き始めたんです。ラッキーなことに学校に通いながら現地のマッサージ店で働くこともできました。

卒業後はホテルのスパで働き、帰国したら福岡かどこかのサロンに勤務しようと思っていたんですよ。でも幸脇にあった小さな家がサロンをするのにぴったりだったんです。だからサロン勤務をせずに開業しました。

ーー腸活セミナーを主催されているとうかがいました。どういったセミナーなんですか?

愛:日向で腸活サロンを経営されている方を講師に招いてセミナーをおこなっています。その方は10年以上乳酸菌サプリを扱っていて、県内各地でセミナーをされているんですよ。今後は一の宮交流館で2ヶ月に1回をめどに、平日と土日交互に開催する予定です。

セミナーでは乳酸菌サプリの紹介や販売もしていますが、話の半分以上は「食」についてなんですよ。現代の食がどのように腸内細菌を乱しているのか、そしてそれが病気につながっているということ。

腸についての研究は進んでいて腸活も注目されていますが、まだまだ知らない方も多いです。現代の食が体に悪いとは聞いていても、なぜ悪いかを知らない。分からないまま気をつけるというのは難しいじゃないですか。おいしいものもあるし。

でもなぜ悪いかが分かってくると、手を出す頻度も下がる。ゼロにするのは無理だと思うので、うまく付き合っていく方法を伝えています。受講者の中には乳酸菌を飲まずに帰られる方もいますし、勉強をしに来られる方や復習がてら毎回聞きに来てくださる方もいます。

雅哉:自分も救急車に乗っていろいろな病気の方を見てきましたが、病院に行っても治らない病気はたくさんありますよね。乳酸菌を知ったのは4、5年前。腸は人間にとって大事な部分で、そこを健康に保つことが将来の健康にもつながるという話を聞きました。

そこで乳酸菌について調べてみたのですが、医者の許可をもらいながら乳酸菌サプリを飲んだり食事を見直したりしたことで、体調や体質が改善された方もいたんですよ。

愛:私は以前子宮内膜症があり、子どもができにくいと言われていたんです。それで「やばい」と思っていろいろと調べていたときに乳酸菌のことを知りました。日向の接骨院でアルバイトをしていたこともあるのですが、そこで一緒に働いていた方が紹介してくれたんです。

結局子宮内膜症の手術はしたんですけど、半年後には子どもを授かることができました。乳酸菌サプリはピンときたので4、5年前からずっと飲んでいますが、特に腸のことを勉強していたわけではなかったんですよ。

でもあるとき、ご予約をいただいていたお客さまから「子どもが熱を出したから、もしかしたら明日はキャンセルするかもしれません。マヌカハニーと乳酸菌を多めに飲ませて様子を見てみます」という連絡をもらったんです。

それを聞いてハッとして、私も娘が調子悪いときに飲ませてみようと思いました。実際に「明日は保育園に行ってほしいな」というときに飲ませておくと、悪化せずに行ってくれるんですよ。本当に助かっています。

雅哉:自分は病院からもらった薬を普通に飲んでいましたが、妻はもともと抗生物質などの薬を飲ませたくないタイプだったんですよね。

愛:私はできるだけ薬を飲ませたくないので、病院に行っても薬(処方箋)をもらわないんですよ。

雅哉:自分は薬をもらったらしっかり飲ませてほしいタイプでした。薬をもらわずに帰ってくるなんて「うそやろ!?」と思っていたんです。でも娘に薬を飲ませても熱が下がらないことがあって、乳酸菌を飲ませてみたら下がったんですよ。びっくりしましたね。乳酸菌は0歳から飲めるんですよ。

ーー花ちゃんにはどのように飲ませていらっしゃいますか?

愛:赤ちゃんのころはカプセルを割って、中に入っている粉状の菌体を飲ませていました。今はカプセルのまま飲めています。自分から欲しがって飲みますし、体も丈夫ですよ。

雅哉:娘は寝る前になると「おこな」って言うんです。ずっと1粒だったのに、最近は「2粒飲みたい」と言い始めました。飲んでから寝るのがルーティンになっています。

「健康でいてほしい」娘への思いがお互いのベースに

ーー健康に関することはどのように勉強されているのですか?

愛:私は「良さそう」という感覚で動くんですけど、夫は自分で腸内細菌などについての本を買って勉強してやっと納得してくれる。「言ったじゃん!」ってなります(笑)。ちゃんと勉強してくれるからありがたいんですけどね。

雅哉:自分はエビデンスが大好きなんですよ。

ーーご夫婦で協力し合っている感じがしますね。

雅哉:価値観が合ってきたのは良いことですよね。

ーーいつごろから合ってきたんですか?

雅哉:やっぱり勉強し始めてからかな。

愛:以前はマッチョと金持ちと医者の言うことしか聞いてくれなかったんですよ(笑)。今は「これくらいだったらもう少し様子を見よう」というように、すり合わせながらやれていますね。

自分たちの体だったらそれぞれの価値観で進めてもいいかもしれないけど、娘となると「健康でいてほしい」という思いがお互いのベースにある。私が言ってもダメなときは「勉強してくれ!」って感じですね。

ーー熱心に勉強し始めたのは、花ちゃんが生まれたことが大きかったんですね?

愛:そうですね!

雅哉:それまではあまり本を読んでいませんでした。読んだとしても自己啓発系でしたね。

近年は医療の進歩やインターネットの普及により、健康に関するさまざまな情報があふれています。そうした中から自分に合う健康法を見つけるには、雅哉さんと愛さんのように「良さそう」と思う方法について勉強したり、実際に試してみたりと、行動を起こすことがとても大切だなと感じました。

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