急に血圧が上がって緊急を要する状態(高血圧緊急症)
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高度の血圧上昇(180/120mmHg以上が目安)があり、高血圧により脳や心臓、腎臓、目(網膜)などの臓器に急な障害が進行している状態を高血圧緊急症といい、すぐに治療を開始する必要があります。
脳の障害では頭痛、意識障害、吐き気・嘔吐、けいれんなどの症状、心臓では胸痛や腹痛、息切れなどの症状があり動脈解離や心筋梗塞、心不全などを起こしている可能性が出てきます。
ポイントは非常に高い血圧があり、身体の具合の悪さが強く出ている(突然の激しい頭痛など)というところでしょうか。
そういった場合は迅速な対応が必要になることがあるので、医療機関に相談・受診するようにしましょう。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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