コロナウイルスの検査方法
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2019年12月。中国の武漢市で新型コロナウイルス感染者が報告されてから早くも2年以上経過しました。
マスク生活も馴染み、コロナワクチンの3回目の接種・・・という言葉を耳にするようになりました。
身近な存在となったコロナウイルス。どんな検査が行われているのか。どんなものなのか・・・。
代表的な検査は3つ。
- PCR検査:正式名称は「ポイメラーゼ連鎖反応」ウイルス等の遺伝子を専用の薬液を用いて増幅させ検出する検査です。唾液・鼻・咽頭から拭い取った細胞から検査します。感染して発症する数日前から検出可能ですが検査結果が出るまでに数時間かかります。
- 抗原検査:ウイルスはタンパク質で構成されそのタンパク質「抗原」を検出する方法です。主に鼻・咽頭から拭い取った細胞から検査します。抗原検出=ウイルスに感染しているということになるのでPCR検査と同じ意味合いを持つ検査ですが簡易な検査キットを用いており(+)(―)検査の手技は簡便で検査時間が30分ほどと短く迅速な判断に用いられます。PCR検査に比べ検出率は劣ります。
- 抗体検査:ウイルスに感染すると作られるたんぱく質(抗体)が血液中に存在するかを調べます。ただ抗体が検出される=過去にウイルスに感染していたということになるのでPCR検査や抗原検査と違い「今、感染しているか」を調べる目的には使用できません。抗体の産生には症状出現から1~3週間必要なので感染→発症の期間が短いと陽性にならなかったり、ワクチンによって抗体ができたりした場合は陽性となります。
どんな病気でも時に検査が怖かったり痛かったり・・・辛かったり。
どんな検査があるか知ることで少しでも不安が取り除けたら幸いです.
この文章を書いた人
つのまるナース
「つのまるナース」は、病院の組織では看護部に所属しています。
看護部には男女の20〜60歳代、子育て中や、身内の介護中など様々な生活背景を持つ40人近い看護師がいます。看護師⻑のもと、「外来」(通院する患者さんへの看護)と「病棟」(入院されている患 者さんへの看護)の、大きく分けて2つのチームにわかれ、外来、健診、訪問、病棟、 地域連携の各部署で、それぞれのもつ個性を活かしながら、日々働いています。 たくさんある看護師のしごとを、これから「つのまる」を通じて紹介していきます。
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