けんこう日記

糖尿病の診断

糖尿病は、次の4項目の血液検査をもとに診断されます(尿中の糖で診断するわけではありません)。

早朝空腹時血糖値(8時間以上食べずに朝採血したときの血糖値):126mg/dl以上

75gOGTT(75gのブドウ糖水を飲み、2時間後に採血したときの血糖値):200㎎/dl以上

随時血糖値(食事の時間と関係なく採血したときの血糖値):200㎎/dl以上

④HbA1c(ヘモグロビン エー・ワン・シー)(過去2か月程度の血糖値の状態を示す値):6.5%以上

①~④のいずれかで「糖尿病型」となります。

初回検査と別日の再検査で「糖尿病型」が確認されると糖尿病の診断になります。

血糖値とHbA1cを同時に測定し、上記を満たしていても糖尿病となります。

また「糖尿病の典型的な症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)の存在」か「確実な糖尿病網膜症の診断」があれば、「糖尿病型」1回でも診断されます。

一般的な健診では①と④は測定されていることが多いので、ここ1年での健診結果があればチェックをしてみてください。

この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )

大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。

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