おもしろ医学論文
みなさんは『医学論文』と何か高尚で小難しいことしか書いていないのではないかと思う人もいるかもしれません。たしかに、我々医師であっても専門分野が異なると難しいなと思うものも多くありますが、中には少しユニークな変わった論文も多数あります。今回はそんなおもしろ医学論文を紹介します。
オランダの大学病院から出た論文で、腹腔鏡手術というカメラと長い棒の先に鉗子がついた機械を使って行う手術があるのですが、そのトレーニング用シュミレーターの成績を調べたところ、なんと普段からゲームをよくしている人の方が、そうでない人よりも成績が良かったとの結果が出たとのことです。
これは普段よくゲームをしている私もびっくりの結果です!もちろんどんなゲームをしてきたのかとかにもよるのですが・・。
自分の家の子どもがいつもゲームばかりしていると悩んでいるそこの奥さん。
もしかしたらその子は将来有望かもしれませんよ?
Construct Validity of a Serious Game for Laparoscopic Skills Training: Validation Study.
JMIR Serious Games . 2020 May 7;8(2):e17222.
この文章を書いた人
坂本 遊(さかもと ゆう)
宮崎県宮崎市に教育者の両親の元で生まれ、地元の中学、高校に進学。現役時代は宇宙工学に憧れ、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)に入ることを目標に名古屋大学工学部を受験するも不合格となり、大学浪人に突入。その際、自分が恵まれた環境にいること、地元宮崎が好きなこと、人のためになる仕事に興味があったことから、一転して医学部受験を志し、翌年、宮崎大学医学部に合格。2019年に大学卒業後は古賀総合病院で初期研修を行い、2021年から「ALL MIYAZAKI総合診療専門研修プログラム」の第一期生として総合診療医としての研修を県立宮崎病院でスタートし、現在に至る。趣味はコーヒーと喫茶店巡り、ジム通い。暇さえあれば、県内各地のカフェに出没しているとの情報あり。