症状の多い甲状腺ホルモン異常
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前回紹介したように、甲状腺ホルモンの症状は全身にいろいろあらわれます。そのため、他の病気と間違われやすいです。甲状腺の病気にかかるのは、女性の方が多いです。
なんとなく調子が悪い状態が続くため受診した患者さんで、原因がはっきりしない場合は、血液検査で甲状腺ホルモンの数値も見ておこうか、ということはときどきあります。
間違われやすい病気としては、更年期障害、自律神経失調症、うつ病、認知症、心臓の病気などでしょうか。
機能亢進・低下どちらの場合も、早期発見して治療を行い、甲状腺機能を正常に保つことで、症状なく生活していくことが可能になります。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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