甲状腺機能低下症
179view
甲状腺ホルモンの量が少ない機能低下症の原因として、一番多いのは慢性甲状腺炎(橋本病)です。
発見者の名前から橋本病とも呼ばれ、成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人にみられます。
甲状腺に対する抗体(自己免疫)ができるのが橋本病の原因ですが、橋本病のうち甲状腺機能低下症になるのは4,5人に1人未満で、多くの人はホルモン正常に保たれています。
他に甲状腺機能低下症の原因に、甲状腺の手術後、脳下垂体の病気、薬の副作用で起きる場合もあります。治療としては甲状腺ホルモン剤を飲んで、足りない分を補充します。体内でつくられるホルモンを補うだけなので、飲み過ぎなければ副作用はありません。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
目次