COPDの治療
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COPDは肺だけでなく全身にも影響を及ぼすことが分かってきています。心臓・血管の病気や糖尿病、消化器疾患など他の病気をおこしやすくなります。しかし、COPDという病気は診断されていない人が多く、そのため治療されている人は少ない現状があります。予防・診断・治療と一連の診療をしっかり受けてもらうことが大切です。
COPDの治療目標は、現状の改善(症状を良くするなど)、将来のリスクを減らす(悪化の予防、健康寿命を延ばす)の2つです。1990年代まではCOPDは治療が難しい病気でした。現在はいろいろな吸入薬が発売され、禁煙(喫煙者の場合)と薬物治療によって呼吸機能の低下を抑えるというデータが蓄積されてきています。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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