白雪姫コンプレックス
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王子様のキスで目覚めるシーンが有名な白雪姫ですが、白雪姫コンプレックスは着眼点が違います。
白雪姫の原作を基に、精神分析学者の佐藤紀子が命名した症候で、「子どもの時に虐待された母親が、自分の娘に対して虐待をしてしまう」ことを指しています。
毒リンゴを食べさせるという身体的虐待のみでなく、精神的虐待、性的虐待、ネグレクトといった虐待が、下の世代へと連鎖してしまうのです。
客観的に見ると、「子どもを虐待するなんて、なんて酷い母親だ!」とみられがちですが、実はその母親も被害者だというのは、なんだか切ないですね。
この文章を書いた人
坂口 大介(さかぐち だいすけ)
埼玉県生まれ、宮崎市育ち。2019年に宮崎大学医学部を卒業、宮崎県立病院群フェニックスプログラムで初期研修を終え、2021年4月よりALL MIYAZAKI総合診療専門医プログラムで専攻医研修開始。現在、都農町国民健康保険病院 総合診療科勤務。
都農ワインは日頃から愛飲していたのですが、都農町に来て、美味しい食べ物に囲まれた結果、2ヶ月で5kg増えました。見た目だけでなく、中身も大きくなれるよう、日々精進します。都農町を堪能したいので、おすすめがありましたら、何でも教えてください。
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