けんこう日記

風邪に抗生剤はいる?いらない?

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急に寒くなりましたね。

最近は、風邪で来院される方も増えてきた印象があります。

たかが風邪ですが、かかると想像以上にキツいですよね。

風邪の診察をしている時に良く聞かれることに、「抗生剤はいらないのですか?」という質問があります。

結論から言うと、いわゆる「風邪」には抗生剤は効果がありません

いわゆる「風邪」の多くはウイルスの感染により起こります。

ウイルスは細菌と違い細胞を持ちません。

また、ウイルスは細胞に感染しない限り自力で増殖することができません。

抗生剤は細胞膜や蛋白合成を阻害することで細菌をやっつけるので、構造の違うウイルスには効果がないんですね。

しかし、ウイルスの中には、治療薬が存在するものもあります。インフルエンザウイルスとヘルペスウイルスが有名ですね。

これらの治療薬は、それぞれのウイルスに特化して作用する薬剤を使用しています。

つまり、同じ「ウイルス」に分類はされますが、インフルエンザウイルスに使うお薬を、ヘルペスウイルス感染時に使っても効果はありません。

話が脱線しました。

風邪の大部分はウイルス感染症なので、抗生剤は不要ということになります。

自分の体の免疫が、ウイルスをやっつけるのを待つことが治療になります。

のどの痛みを取ったり、熱が高くてきつい時に解熱剤を使ったりするなどの対症療法が中心になります。

ただ、風邪かと思ったら扁桃炎、副鼻腔炎が隠れていたり、風邪で免疫が落ちた時に傷ついた組織にばい菌がつく二次性細菌感染(二次性肺炎など)もありますので、1週間近く発熱が続くとき、高熱が出たとき、粘っこい痰が増えてきたときなどは、医療機関への受診をお勧めします。

この文章を書いた人
坂口 大介(さかぐち だいすけ)

埼玉県生まれ、宮崎市育ち。2019年に宮崎大学医学部を卒業、宮崎県立病院群フェニックスプログラムで初期研修を終え、2021年4月よりALL MIYAZAKI総合診療専門医プログラムで専攻医研修開始。現在、都農町国民健康保険病院 総合診療科勤務。
都農ワインは日頃から愛飲していたのですが、都農町に来て、美味しい食べ物に囲まれた結果、2ヶ月で5kg増えました。見た目だけでなく、中身も大きくなれるよう、日々精進します。都農町を堪能したいので、おすすめがありましたら、何でも教えてください。

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