オミクロン株感染後の経過(症状がある場合)
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新型コロナウイルス感染症の第1,2波の頃(今から2年前)、感染した人のうち80%以上はかぜ症状程度でそのまま改善するが、発症7‐10日目くらいで悪化する人が出てくる(高熱が続くなどそれまでの症状が強いと重症化しやすい)。
2割程度の人で肺炎症状が悪化し入院となり、5%程度が集中治療室へ、2-3%程度で致命的になりうる、という説明がされていました。
現在流行しているオミクロン株はうつりやすいが、以前より重症化しにくいと言われています。
オミクロン株へ曝露されてから平均3⽇(2-4日)で症状が出現。
症状としては呼吸器症状(咳・鼻水・喉の痛み)75%、全身のだるさ48%、39度以上の発熱20%程度など、というデータがあります。
そのほとんどが2〜4⽇で軽くなります。
かかった後に重症化する⼈の割合は,厚⽣労働省のデータからは数千⼈に⼀⼈程度と推定されています。
5%程度が集中治療を受ける可能性があると言われていた当初とは、ウイルスの毒性はかなり変わってきています。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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