けんこう日記

タバコの連鎖

「自分の子どもにタバコを勧めますか?」そう聞くと、喫煙者であっても多くの方はNo!と答えるのではないでしょうか。

タバコに含まれるニコチンに強い依存性があることは前回ご紹介しましたが、いったん吸い始めると禁煙は簡単ではありません。

そして喫煙開始年齢が低いほど依存性が強くなり、未成年のうちに吸ってそのままやめられなくなってしまうという人がとても多いのです。

そして、長く吸い続けるほど発がんや死亡のリスクが高まります

十代のうちは背伸びをして大人のマネをしてみたいものかと思います。

親や周りの大人が吸っていると心理的な抵抗が低くなるため、喫煙家庭で育った子どもは大きくなってタバコを吸い始める割合が高いです。

生活習慣は親から子へと引き継がれやすく、それはタバコでも同様です。

この連鎖を断ち切るには、まず親や周囲の大人がタバコの害についての正しい知識をもち、小学生のうちから喫煙防止教育をしていくことが大切です。

この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )

大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。

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