ポケモンショック(ポリゴンショック)
今なお老若男女から愛されているポケットモンスター、略してポケモン。
そんなポケモンのアニメーションにおいて、とある事件が起こったことをご存じでしょうか。
時は遡り、1997年12月16日。夕方に放送された第38話「でんのうせんしポリゴン」で事件は起きました。
アニメを見ていた一部の視聴者が体調不良や痙攣様発作を起こし、消防庁の発表では、30都道府県で651人が病院に搬送される事態となりました。
原因としては、この回で用いられた激しい光の断続的な点滅により、光過敏性発作が起こったことではないかと言われています。最近では、テレビ放送時に「激しいフラッシュが起きます」や、「テレビから十分に離れ、明るい場所で視聴してください」などの注意喚起が出る様になりました。
最近のテレビ番組、特に子ども向けアニメでは、こうしたフラッシュが起きない様に注意して作成されているとのことですが、テレビを見ていた子どもが急に痙攣したらびっくりしますよね。
子どもが痙攣をおこした時は、まずは周囲に頭や体をぶつけてしまうものがないかチェックしましょう。多くは短時間で自然に止まりますが、止まらない時や、迷った時は救急車を呼びましょう。病院で痙攣止めを使う必要がある時もあります。
この時話題になったポリゴンですが、進化系のポリゴン2、ポリゴンZを含め、劇場版を除きアニメではこれまで一度も登場しておりません。
実はアニメ内で最もフラッシュ効果が使われたのはピカチュウの10万ボルトのシーンなのですが。
今後、アニメ内でポリゴンをみる機会はくるのでしょうか。
この文章を書いた人
坂口 大介(さかぐち だいすけ)
埼玉県生まれ、宮崎市育ち。2019年に宮崎大学医学部を卒業、宮崎県立病院群フェニックスプログラムで初期研修を終え、2021年4月よりALL MIYAZAKI総合診療専門医プログラムで専攻医研修開始。現在、都農町国民健康保険病院 総合診療科勤務。
都農ワインは日頃から愛飲していたのですが、都農町に来て、美味しい食べ物に囲まれた結果、2ヶ月で5kg増えました。見た目だけでなく、中身も大きくなれるよう、日々精進します。都農町を堪能したいので、おすすめがありましたら、何でも教えてください。