けんこう日記

認知症AR体験で驚いた!②

認知症のAR体験の中で最も考えさせられた事は、視野の狭さについてです。正面から斜め45度の立ち位置から声をかけられても、全く見えなかったので、声を突然かけられた様に感じました。

普段の診察室で、患者さんから見えている「だろう」と思っていた立ち位置も、患者さんからは見えにくかった可能性があり、視野の外からの突然の声かけや診察で、恐怖や混乱を与えていたのではないかと、自分のこれまでの診察を振り返るきっかけになりました。

今回体験したARは、認知症にケアに対する気づきと理解を深めることを目的(株式会社メディヴァ)に開発されました。

今回の驚きの経験を通じて、このような技術が開発され、現場で用いられ、ケアの質を改善してくれる未来が来ることを期待し、強く願う様になりました!

この文章を書いた人
䅏田 一旭(のきた いっき)

東京都出身。2014年宮崎大学医学部を卒業、宮崎大学医学部附属病院で初期研修を開始。2016年より宮崎大学地域医療・総合診療医学講座の専門医プログラムを専攻。2020年4月より都農町立病院総合診療科に勤務。

大学入学をきっかけに宮崎にやってきて、かれこれ10年以上経ちました。今では、妻と共に宮崎での子育て生活をエンジョイしています。趣味はサウナとスポーツです。サウナは学生時代にはまり、心身ともにリフレッシュを求めて通い続けいています。スポーツは野球 、柔道、大学ではラグビーと様々なチャレンジをしてきましたが、最近はジョギングをしながら都農町を巡っています。町の新しい発見に出会える事もあり、なかなか良い趣味になってきています。

目次