元出前看護師、コロナの後で
コロナの症状が治まった頃、匂いを感じないことに気が付きました。喉を痛がる母の食事にうどんを作って、ネギをかけた時のことです。
ネギを刻んでホーローの容器に入れて置いたんですが、使おうとすると主人がネギの異臭に気が付きました。
私は全く異臭に気が付かず・・・。
コロナ感染で免疫力の低下した母に傷んだ物を食べさせる寸前です。未遂で終わってよかった。
食欲がなくなっていたので食べ切ることが出来なかった食事の残りを冷蔵庫で保存したのですが、私の「効かない鼻」がどんな事件を巻き起こすか気が気ではありません。
味覚は普通なので、食べてみるとわかります。ちょっと発酵した様な酸味というか、舌の上の違和感があるんです。その感覚はいつも料理を作っているからなのかもしれませんが。
その後、まんまと息子と主人がお腹を壊しました。
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
そして、この匂いが消えてしまう後遺症は、母と娘にも出ています。コロナが治ってからもうすぐ1ヶ月が経ちますが、あまり変化はありません。古来より、人間が生き残るのにとても重要な五感の一つが弱まってしまいましたが、残りの感覚を研ぎ澄ませて家族を守っていきたいなぁって思ってます。
未知の感染症でしたが、まだまだ人間の免疫力は闘う力を持っています。備えて、拡大を防げばいずれ収束できると信じています。
みなさんも、どうぞご自愛ください。
この文章を書いた人
つのまるナース
「つのまるナース」は、病院の組織では看護部に所属しています。
看護部には男女の20〜60歳代、子育て中や、身内の介護中など様々な生活背景を持つ40人近い看護師がいます。看護師⻑のもと、「外来」(通院する患者さんへの看護)と「病棟」(入院されている患 者さんへの看護)の、大きく分けて2つのチームにわかれ、外来、健診、訪問、病棟、 地域連携の各部署で、それぞれのもつ個性を活かしながら、日々働いています。 たくさんある看護師のしごとを、これから「つのまる」を通じて紹介していきます。