動物と人間の幸せ
こんにちは。医療ソーシャルワーカーの田渕です。
先日、施設入所になった場合のペット里親問題を記事にしたことの関連で。
私は7年前に海外研修でドイツの動物保護施設ティアハイムベルリンを視察したことがあります。
ドイツは動物殺処分ゼロの国で、施設で保護された動物の90%が譲渡されており、残りの10%は施設で最後まで生活します。ペットショップで動物を購入する習慣はありません。
この運用を可能にしているのは寄付とボランティアの存在です。
運営資金はすべて寄付金でまかなわれ、400名のボランティアが活躍しています。
また、自分では飼えないけど支援したい人が指定の動物へ毎月寄付を行うパトロン制度というものがあり、この制度を利用することで空いた時間に施設で指定の動物と遊ぶこともできます。
この支援は新しい飼い主が決まっても継続されるため里親も決まりやすくなる仕組みです。
今回里親探しをした際に、本人はペットの事が気がかりで施設入所をためらっていました。
スムーズに里親が決まる事で安心して施設入所ができた事を考えると、ペット里親問題も地域包括ケアシステムの一部だと感じたところです。
この文章を書いた人
田渕 陽介(たぶち ようすけ)
都農町出身。1997年宮崎大学工学部卒業、都農町社会福祉協議会勤務。2005年社会福祉士取得。2009年都農町役場へ入職し、地域包括支援センターにて勤務。定期異動により2015年都農町国民健康保険病院にて医療ソーシャルワーカーとして勤務。その他、若風会(地域おこしボランティア団体)、都農YOUNGSTA(都農町若者連絡協議会)、蹴-1協会に所属。趣味はサッカー、釣り。