五十代で肩が痛い=五十肩、ではない
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肩の関節は肩甲骨と上腕骨、そこにいくつかの靱帯や腱などがつながり、肩を大きく動かせるようになっています。五十肩では老化により、肩関節の周り(関節包や滑液包)に炎症(肩関節周囲炎)が起きることが主な原因と考えられています。
肩におこる痛みは、五十肩以外にも、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂などがあります。腱板(けんばん)とは肩甲骨と上腕骨をつなぐ、4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の腱の総称です。腱とは骨が筋肉に付く硬い部分で、アキレス腱が有名です。
肩腱板断裂は腱板の老化や、肩の使い過ぎで原因となりやすく、五十肩と間違えられやすいです。他にも内科系の病気から、肩の痛みが起きることもあります。急に肩が痛くなった場合は、一度は医療機関へ受診するのが良いでしょう。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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