もう一つの致死率の高いコロナウイルスは、MERS(中東呼吸器症候群)ウイルスです。ヒトコブラクダにかぜ症状を起こすウイルスで、それが人間にうつったと考えられています。
2012年にサウジアラビアで発見され、27か国で2,494人の感染者があり、858人が亡くなられました(致死率 34.4%)。ただし、一般のサウジアラビア人の0.15%がMERSウイルスへの抗体を持っており、報告されない軽症例が多いと推察されています。
総合診療専門医は、患者の特定臓器に着目するのではなく、地域に住むあらゆる年齢、性別の患者の健康問題に向き合って治療を行います。