
日本発のパルスオキシメーター
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SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)は体内に酸素が十分足りているかの目安になり、呼吸数とともに呼吸状態を把握するための重要な数値です。
指に挟んでSpO2を測定するパルスオキシメーターという装置ですが、世界で最初に作られたのは日本です。1972年に日本の研究者(青柳卓雄氏)が原理を発見し、1975年に初めてのパルスオキシメーターが発売されました。それまでは動脈血の採血をしないと分からなかった情報が、リアルタイムに把握できるようになった画期的な装置です。
ただ、初期の製品はセンサーの感度が悪く、性能や使い勝手で改良の余地が多く、すぐには普及しなかったようです。新しい技術が取り入れながら改良され、1980年代後半から国内に広がっていき、今では家庭でも使えるポケットタイプの装置が普及しています。

