脂質異常症
105view
先日、閉経後の女性でなりやすい病気としてあげた脂質異常症について何回か取り上げたいと思います。
脂質異常症とは、コレステロールや中性脂肪といった血液中の脂質の値が、基準値から外れた状態(多すぎ、少なすぎ)をいいます。
コレステロールは細胞やホルモンなどの材料となる体に必要なものです。血液検査で測定するコレステロールには、LDLコレステロールとHDLコレステロールがあります。LDLコレステロールが増えすぎると血管の壁に溜まって動脈硬化を進行させるため「悪玉」と呼ばれています。一方、HDLコレステロールは動脈硬化を抑えるため「善玉」と呼ばれています。
中性脂肪は体内にエネルギーを貯める役割を担っています。動脈硬化の直接の原因ではないですが、増えすぎるとLDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールが減りやすくなります。また極端に増えすぎた場合は、急性膵炎を起こすことがあり注意が必要です。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
目次