喘息は治療可能な病気
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喘息はありふれた病気である一方で、死に至ることもある怖い病気でもありますが、喘息診療の進歩・普及に伴って、喘息悪化による入院や喘息による死亡は随分と減っています。
喘息による死亡(喘息死)は1950~60年頃は年間1万人を超えていました。大気汚染による公害の影響もあったでしょう。その後徐々に低下していましたが、1977年頃からは年間6,000人前後で横ばい状態が続いていました。喘息診療の進歩や診療ガイドラインによって、1997年からは再び低下傾向となり、近年は年間1,500人前後まで減ってきています。
死亡率を年齢別でみると、高齢になるほど増加し、85歳以上で最も高くなっています。喘息治療の柱は吸入薬ですが、高齢になると上手に使えないこともあり、その人に合わせた診療をしっかり行うことがより必要になります。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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