仮面高血圧
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「仮面高血圧」という言葉はご存じでしょうか。
診察室での血圧が正常でも、診察室以外での血圧が高血圧の場合のことをいいます。
本当の姿(高血圧)が隠されているため、仮面高血圧と呼びます。
診察室では血圧が高くないため、発見されにくい高血圧ですが治療が必要になります。
狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの起こりやすさは通常の高血圧と変わりないと言われています。
喫煙や大量飲酒、糖尿病、肥満、精神的ストレスが多い、心拍数が多いといった方は仮面血圧になりやすいと言われています。
仮面高血圧は、高血圧で治療中の方の中にも見かけます。
家庭血圧と診察室血圧が異なる場合は、家庭血圧を優先して高血圧の治療をすることが多いと思います。早朝や夜など、診察室では分からない時間帯の血圧を知るには、やはり家庭血圧を測定していただくのが大切です。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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