けんこう日記

白衣高血圧

 「白衣高血圧」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。

診察室で測った血圧が高血圧でも、自宅での血圧は正常な場合のことをいいます。

緊張するなどで血圧が上がっている場合もあり、すぐに血圧の薬を、ということにはならないですが、持続性の高血圧になる可能性があります。

定期的に血圧を測定してみるのと、生活習慣の改善に気をつけていきましょう。

 また白衣高血圧は、血圧の薬を飲んで受診している方の中にもよく見かけます。

診察室の血圧が高いからといって血圧の薬を増やすと、普段の血圧が下がり過ぎてふらつきなど副作用の原因になることもあります。

1,2か月に1回の病院受診での血圧だけで、血圧の薬を調整するのは難しかったりします。

家庭血圧を測って普段の血圧を教えてもらい、患者さんと医師が一緒に高血圧治療に取り組むことによって、より良い血圧コントロールにつながっていきます。

この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )

大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。

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