HbA1cの目標値
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糖尿病は長く付き合っていく病気です。
ほとんどの場合は症状がないですが、高血糖状態が続くとさまざまな合併症を起こしやすくなります。
合併症を予防するためには、HbA1cを血糖コントロールの目標値にします。
高齢者や妊娠期の方以外の糖尿病患者さんのHbA1cの目標値は、
①血糖正常化を目指す際の目標:6.0%未満
②合併症予防のための目標:7.0%未満
③治療強化が困難な際の目標(低血糖の副作用などある場合):8.0%未満
となっています。
HbA1cの数値に30を足して、体温と同じように考えてみるように指導する先生もいます。
7.0%未満→平熱37.0度未満を目指す、8.0%以上→38.0度以上の高熱で身体が苦しい状態ですよ~、みたいなイメージです。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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