1型糖尿病
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糖尿病とは、すい臓から出るインスリンというホルモンの分泌が減ったり効きが悪かったりして、血液中のブドウ糖(血糖)を体の中でうまく利用できなくなり血糖値の高い状態が続く病気と紹介しました。
いくつかの種類がありますが、大きく分けると
「1型糖尿病」
「2型糖尿病」
「その他の特定の機序、疾患によるもの」
「妊娠糖尿病」
があります。
1型糖尿病は、すい臓でインスリンをつくるβ細胞が壊れてしまい、インスリンがほとんど出なくなり(インスリン分泌低下)、血糖値が高くなります。
インスリン注射が必要となります(インスリン依存状態)。世界的には糖尿病全体の約5%が1型糖尿病といわれ、若年者に多いですが何歳でも発症する可能性はあります。
β細胞が破壊される原因はよく分かっていないものの、免疫反応が正しく働かず自分の細胞を攻撃してしまう「自己免疫」が関係していると考えられています。
急激に症状が現れるタイプや、半年~数年かけてゆっくりインスリンが出なくなるタイプがあります。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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