五月の病気と言えば
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五月になりやすい病気と言えば、「五月病」という言葉を思い出す人は少なくないかもしれません。
4月は新年度となり、新しい仕事や出会いなど環境の変化が大きいです。その中で環境変化に適応できないまま過ごし、ゴールデンウィーク後から「なんだかだるい。気分がすぐれず、やる気がでない。仕事に行くのがゆううつ」といった症状が出ることを言います。
正式な病名ではなく、医学的な診断名だと「適応障害」が該当しそうです。最初の医学会での症例報告は1960年代、1か月ほど経過した大学生に見られる無気力や無関心、抑うつ気分などといった症状の報告があったそうです。ストレスが続くと、適応障害が長引き、うつ病など心の病気が悪化していくことがあり要注意です。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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