認知症とは
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さまざまな脳の病気によって、脳の神経細胞の働きが徐々に低下して、記憶力や判断力などの認知機能が低下して社会生活に支障をきたした状態をいいます。年とともに忘れっぽくなりますが、通常の老化による正常範囲の認知機能低下とは、下表のような違いがあります。
生理的老化 | 認知症 | |
物忘れの幅 | 体験の一部 (ご飯のメニューなど) | 体験全体 (ごはんを食べたこと自体) |
物忘れの自覚 | ある | 乏しい |
頻度・進行 | 頻度は増えるが 進行しない | 進行性、頻度・程度は悪化 |
判断力 | 低下はみられない | 低下する |
問題行動 | ない | 作話、物盗られ妄想など |
生活への支障 | 少ない | きたしやすい |
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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