喘息発作が起こったら
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喘息発作はひどいと命にかかわることがあります。発作の程度は次の3つに分かれます。
- 小発作:苦しいが横になれる
- 中発作:苦しくて横になれない
- 大発作:苦しくて動けない
発作治療薬(リリーバー)として、短時間作用性β2刺激薬という吸入薬(気管支を素早く広げて呼吸を楽にする薬)があります。どの発作でも手元にあれば使ってみましょう。
改善する場合はそのまま様子をみることもできますが、悪化していくようなら医療機関を受診しましょう。
大発作の場合は、発作治療薬を使いながら、周囲の助けをかりてすぐに救急外来を受診するか、救急車を呼んだ方が良いです。さらにひどくなり、呼吸が弱まったり、チアノーゼといって血液中の酸素濃度が下がりくちびるや指先が青白くなったりするような状態であれば、すぐに救急車を呼びましょう。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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