けんこう日記

緩和ケアで対応される苦痛

緩和ケアを学ぶ医療者は、対象となる方の全人的苦痛に対応しようと教えられます

全人的苦痛(トータルペイン)とは、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルペインの4つです

身体的苦痛:痛み、息苦しさ、吐き気、だるさなど

精神的苦痛:不安、恐れ、怒り、うつ状態、孤独感など

社会的苦痛:仕事の問題、家族など人間関係、経済的な問題など

スピリチュアルペイン:存在の意味や価値観に関する痛み

緩和ケアチームには多職種が参加しますが、職種ごとに対応しやすい苦痛は異なります。まずは身体的苦痛をとるのが優先されることが多いですが、それ以外の苦痛も医療者に相談してみるのも良いと思います。

この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )

大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。

目次