アデュカヌマブ
医療ソーシャルワーカーの田渕です。
舌をかみそうな言葉を表題にしましたが、何のことかわかりますか?
それでは、アリセプト、リバスタッチ、メマリー、レミニールではどうでしょう?
すべてアルツハイマー型認知症に使われるお薬で、「アデュカヌマブ」は今年6月7日にアメリカで承認された新薬です。
日本では、アリセプトが1999年、リバスタッチ、メマリー、レミニールが2011年に承認され、今年中に「アデュカヌマブ」の承認が下りるとなれば10年ぶりのアルツハイマー型認知症薬となります。
「アデュカヌマブ」は、いままでの薬と違って脳内の有害なたんぱく質に直接作用するとのことですが、死んでしまった神経細胞が元に戻るわけではないので認知症の悪化を遅らせる薬となります。
今後、アメリカで検証試験が継続して行われる予定なので手放しでは喜べませんが、新薬と聞くとついつい期待してしまいます。
脳内の有害なたんぱく質は、認知症発症の約20年前から蓄積されるそうです。
新薬開発に期待しつつ、認知症予防に効果があると言われる有酸素運動(早歩きウォーキング、水泳など)や、知的行動習慣(将棋、読書、ダンスなど)をぜひ生活習慣に取り入れたいですね。
この文章を書いた人
田渕 陽介(たぶち ようすけ)
都農町出身。1997年宮崎大学工学部卒業、都農町社会福祉協議会勤務。2005年社会福祉士取得。2009年都農町役場へ入職し、地域包括支援センターにて勤務。定期異動により2015年都農町国民健康保険病院にて医療ソーシャルワーカーとして勤務。その他、若風会(地域おこしボランティア団体)、都農YOUNGSTA(都農町若者連絡協議会)、蹴-1協会に所属。趣味はサッカー、釣り。