一次救命処置の重要性
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119番通報から救急車が到着するまでは、平均9分程度かかります。
心臓が止まってしまったとき(心停止)、救急車が到着するまで救命処置をしなければ、10分後にはほぼ助かる見込みがなくなってしまいます。
その場に居合わせた人(バイスタンダーと言います)による一次救命処置があれば、救命率は上がります。
心停止を起こして早く行うほど救命率は上がり。脳のダメージを減らすためには3分以内に行うことが望まれています。
厚生労働省の「救急蘇生法の指針(2015)」によるデータでは、バイスタンダーによる心肺蘇生が行われた場合と行われなかった場合の1ヶ月後の社会復帰率は、それぞれ10.8%と4.3%で、2倍以上の差がありました。その場に居合わせた人の救命処置を行うことで救命率が大きく変わるため、心臓マッサージの方法やAEDの使い方などを知っておくことが大切です。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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