出前看護師の減塩教室
突然ですが、毎日の食事に塩分がどれくらい入っているか気をつけたことがありますか?
世界水準では塩分は1日6グラムが適当とされています。
6グラムの塩分って、どれくらいなんでしょうね?
目安があればわかりやすいのに。
そこで、考えついた目安が「梅干し」です。
病院の出前先で塩分について説明するときに具体例として「梅干し」を使うことにしています。
病院の出前をすると、大抵のお宅で梅干しを漬けておられる事に着目しました。
自分で漬けてるから、想像しやすいかも?って思ったんです。
一般的な梅干しの塩分は2グラム(中玉)です。
1個食べたら、一日分の1/3も消費してしまいますね。
ちなみに、私の父方は梅干しに醤油をかけて食べる習慣があり、私も子どもの頃はそうやって梅干しを食べていました。
醤油はペットボトルのキャップ1杯(5mlくらい)で1グラムの塩分です。
一回の梅干しで3グラムの塩分。
しかも梅干し好きな私はご飯以外でも梅干しを食べる子どもでした。
今考えると、恐ろしい習慣です。
そんな高濃度塩分で育ったわりには血液がドロドロしなかった私はラッキーです。
血圧もちょうどいいくらいだし。腎臓も肝臓も心臓も正常。
いまは職業柄「醤油梅干し」はやっていません。
身近に潜んでいる塩分は、気づかないうちに体に溜まり溜まって血液をドロドロにしちゃいます。
ご飯の時に「万病の素」になる塩分の事をすこーしだけ思い出すと、寝たきりの予防につながって、自分の足で歩いていける「自分らしく生き生き」なハッピーライフを続けていけるんじゃないかなぁって思っています。
この文章を書いた人
つのまるナース
「つのまるナース」は、病院の組織では看護部に所属しています。
看護部には男女の20〜60歳代、子育て中や、身内の介護中など様々な生活背景を持つ40人近い看護師がいます。看護師⻑のもと、「外来」(通院する患者さんへの看護)と「病棟」(入院されている患 者さんへの看護)の、大きく分けて2つのチームにわかれ、外来、健診、訪問、病棟、 地域連携の各部署で、それぞれのもつ個性を活かしながら、日々働いています。 たくさんある看護師のしごとを、これから「つのまる」を通じて紹介していきます。