けんこう日記

ナイロンタオル皮膚炎

冬場は皮膚が乾燥して、体がかゆくなりやすい。歳をとるほど、そう感じやすくなりました。

冬場になると保湿剤を処方することが多くなりますが、乾燥肌予防のために体の洗い方をアドバイスしています。

またナイロンタオルは泡立ちが良く、汚れがよく落ちそうですが、肌にはデメリットが大きいです。

皮膚の表面の保湿成分を取り過ぎて乾燥させ、湿疹の原因となります。ナイロンタオルの刺激で、骨の出っ張り部分(鎖骨や肩など)に小さなさざ波のような褐色の色素沈着が起こったりします。ナイロンタオル皮膚炎と呼ばれ、ナイロンタオルを止めると良くなります。またゴシゴシ力任せに洗うのは、余計に乾燥しやすくなります。乾燥は体のシワやたるみの原因にもなります。

体を洗うときは、手で洗うだけで十分です。お湯をかけたりシャワーで洗い流したりするだけでも、汗やほこりによる汚れは落ちます。それだけでは落ちない皮脂汚れも、せっけんやボディーソープをよく泡立てて体につけて、手でなでて洗えば落とすことができます。

この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )

大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。

目次