初期研修2年間の学び
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20年以上前は、医師免許をとって研修医になると、多くは専門医を目指すストレート研修を行っていました。
例えば内科を目指す場合は内科研修だけを行い、小児科や外科の研修を行わないようなシステムでした。
(眼科ならほぼ眼科、皮膚科ならほぼ皮膚科といった感じ)。
2004年度から始まった新たな初期研修制度では、よくあるけがや病気に適切に対応できるように基本的な診療能力を身につけるため、複数の診療科での研修が必須となりました。
現在は2年間のうち、内科24週、救急科12週、外科・小児科・産婦人科・精神科4週、地域医療4週を研修することが義務付けられています。
都農町国民健康保険病院には、地域医療の枠で希望する初期研修医がやってきます。
(明日につづきます)
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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