けんこう日記

便秘薬のあれこれ

これを読まれている方には、今現在便秘に悩まされている方が多いかもしれません。

2016年度の国民生活基礎調査によると日本人の2~5%程度は便秘持ちとも言われており、ありふれた病気の一つです。

そしてこの中には便秘薬として薬を処方されている方もいるかもしれませんが、実はこの薬には複数の種類があることを知っていますでしょうか

その種類は大きく分けて2種類あり、非刺激性刺激性があります。

さらに非刺激性は『塩類下剤』、『膨張下剤』、『浸潤性下剤』に分けられます。

さらにこれらに加えて坐薬や浣腸薬も便秘薬の仲間になります。

非刺激性下剤は主に硬い便を柔らかくして出す働きがある、一方、刺激性下剤は腸を薬の力で動かして便を出す作用があります。

これらの薬は便秘の程度や便の硬さ、その他の持病等を考慮して処方していきます。

紙面の都合上、具体例を乗せることはできませんが便秘の種類によっては使うことが好ましくない薬もありますので、便秘にお悩みの方は一度かかりつけの先生に相談してみてください。

この文章を書いた人
坂本 遊(さかもと ゆう)

宮崎県宮崎市に教育者の両親の元で生まれ、地元の中学、高校に進学。現役時代は宇宙工学に憧れ、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)に入ることを目標に名古屋大学工学部を受験するも不合格となり、大学浪人に突入。その際、自分が恵まれた環境にいること、地元宮崎が好きなこと、人のためになる仕事に興味があったことから、一転して医学部受験を志し、翌年、宮崎大学医学部に合格。2019年に大学卒業後は古賀総合病院で初期研修を行い、2021年から「ALL MIYAZAKI総合診療専門研修プログラム」の第一期生として総合診療医としての研修を県立宮崎病院でスタートし、現在に至る。趣味はコーヒーと喫茶店巡り、ジム通い。暇さえあれば、県内各地のカフェに出没しているとの情報あり。

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