ステーキハウス症候群
753view
一時期、坂口先生が投稿されていた面白い名前の病気シリーズ。いいねも多く、好評でした。
今回は「ステーキハウス症候群」をご紹介します。
ステーキが食べたくて仕方がなくなる病気、ではありません。
急いで食事をした後、食道に食べ物が引っかかり、胸が痛くなったりして病院受診するような状態をいい、1963年に最初に報告されました。
ステーキをほとんど噛まずに飲み込んで詰まってしまい症状を起こすことがよくあり、アメリカでこの名前がついたようです。
食事中に急に苦しくなり、胸のCTを撮ると食道に大きな腫瘍のようなものが… 胃カメラをして、肉の塊を胃に押し込むと、胸の苦しさや痛みはすっきり、みたいなことがあるようです。
食欲の秋ではありますが、食事はゆっくりとよく噛んで、味わって食べましょう。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
目次