けんこう日記

トリアージの実際

トリアージの担当者は医療者や救急隊で、トリアージの基本的な知識を持っています。地域の医療事情にも通じている人が望ましいです。基本的には治療や処置は行わず、早い判断でトリアージを行うことが求められます。

 前回、赤(緊急)・黄(準緊急)・緑(軽症)・黒(死亡)の4区分に分けると紹介しました。

次の①~③のような順番で、トリアージと治療(応急処置)が行われます。

①歩行可能な傷病者→緑に区分、軽症者エリアへ誘導

②歩けない傷病者のABCDをチェックして赤・黄・黒を区分けする

 A:気道(呼吸の有無)B:呼吸(呼吸回数)C:循環(橈骨動脈触知:脈が触れるか)D:意識(簡単な指示に従うか)

③赤・黄群のみ収容し、応急処置のみ行う

災害現場でのトリアージの後、病院搬送時にも再び搬送トリアージが、病院では診察や手術などのために病院トリアージが行われます。

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