けんこう日記

お盆とグリーフケア

お盆の時期に入って、みなさんも実家に帰省したり、普段は離れて暮らす家族と穏やかな時間を過ごしている人も多いのではないでしょうか?

また、この時期には先祖を供養するためにお墓参りに行って故人を偲ぶ人も多いと思います。

医療の現場で使われる言葉でグリーフケアというものがあります。

これは、『配偶者や子供、親などの家族、親しい友人などと死別した人が陥る、複雑な情緒的状態を分かち合い、深い悲しみから精神的に立ち直り、社会に適応できるように支援することをいう(コトバンクより引用)』とされており、主に残された家族に対するケアのことを指します。

もしかして、これを読まれている方の中には今年大切な方をなくした方もいると思います。

ご家族で集まった際には故人を語らうことも立派なグリーフケアです。

そして、私達医療者も、様々な形でこのグリーフケアに取り組んでいて、外来でお話をすることもその一つです。

即効性のある薬ではありませんが、地域に密着する病院だからこそ、少しでも心が軽くなれるようにお手伝いをさせていただきたいと思います。

この文章を書いた人
坂本 遊(さかもと ゆう)

宮崎県宮崎市に教育者の両親の元で生まれ、地元の中学、高校に進学。現役時代は宇宙工学に憧れ、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)に入ることを目標に名古屋大学工学部を受験するも不合格となり、大学浪人に突入。その際、自分が恵まれた環境にいること、地元宮崎が好きなこと、人のためになる仕事に興味があったことから、一転して医学部受験を志し、翌年、宮崎大学医学部に合格。2019年に大学卒業後は古賀総合病院で初期研修を行い、2021年から「ALL MIYAZAKI総合診療専門研修プログラム」の第一期生として総合診療医としての研修を県立宮崎病院でスタートし、現在に至る。趣味はコーヒーと喫茶店巡り、ジム通い。暇さえあれば、県内各地のカフェに出没しているとの情報あり。

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