お口の健康は全身の健康に
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前回、歯の治療の話をしましたが、からだの入り口であるお口の中を健康にしておくことは、全身の健康のためにも大切です。
歯周病や口腔内の状態と、全身疾患の間には大きな関連があります。
抵抗力の低下している高齢者では、口腔内が不潔だと口腔内細菌が血管内に入り菌血症・敗血症や感染性心内膜炎という病気になったり、誤嚥性肺炎の原因になったりします。
糖尿病があると歯周病になりやすく、逆に歯周病が糖尿病を悪化したりします。
また、歯周病原菌が心臓病や脳卒中のリスクを高めたりします。
妊婦さんでは歯周病にかかっていると低体重児出産や早産のリスクが上がります。
いろいろな病気につながっていくので、日々のブラッシング、定期的な歯科健診は大事なことです。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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