口の中の健康
こんにちは!「つのまるナース」病棟担当Bです。
オーラルフレイルという言葉を知っていますか?
オーラルフレイルとは食べたり、話したりする口腔機能の低下を意味する言葉です。
歯や口の健康が衰えると、それをきっかけとして全身に悪影響が及び、やがて寝たきりなどの要介護状態に陥ってしまう危険があります。
東京大学高齢社会総合研究機構が実施した研究によると、オーラルフレイルによって4年後の要介護や死亡のリスクは、なんと健康な人の2倍以上に高くなるそうです。
オーラルフレイル対策のポイント
- かかりつけ歯科医をもち、定期的に受診しましょう!
- 異常の早期発見と専門的な対処のため定期的な歯科健診を心がけましょう。
- 口の中を清潔に保ちましょう!
- 毎食後の歯磨きが大切です。とくに歯周病菌が繁殖しやすい歯と歯茎の境目、歯ブラシが届きにくい奥歯などを丁寧に磨きましょう。
- バランスのとれた噛みごたえのある食事をとるようにしましょう!
- 体操やマッサージをしましょう!
「噛む力」が衰えると、やわらかい食材ばかりを選ぶことが多くなり、栄養バランスも崩れます。噛みごたえのある食材をメニューに一品取り入れて、噛む機能を維持・向上させるトレーニングを。
日本歯科医師会が推奨する口腔体操
パタカラ体操
舌と口を大きく動かす体操をすることで、口の周りの筋肉や舌の動きを改善し、飲み込む機能を鍛えることができます。
(1)「パ」…唇をはじくように
(2)「タ」…舌先を上の前歯の裏につけるように
(3)「カ」…舌の奥を上顎の奥につけるように
(4)「ラ」…舌をまるめるように各発音8回を2セット行う。
ぜひ、時間のある時にやってみて下さい。 皆さまのありのままをまるっと受け止めて、その人らしく生活していくためのお手伝いをいろいろな職種の方々と協力してやっていきますので、ご不明な点や心配な事があれば気軽に声をかけて下さい。
この文章を書いた人
つのまるナース
「つのまるナース」は、病院の組織では看護部に所属しています。
看護部には男女の20〜60歳代、子育て中や、身内の介護中など様々な生活背景を持つ40人近い看護師がいます。看護師⻑のもと、「外来」(通院する患者さんへの看護)と「病棟」(入院されている患 者さんへの看護)の、大きく分けて2つのチームにわかれ、外来、健診、訪問、病棟、 地域連携の各部署で、それぞれのもつ個性を活かしながら、日々働いています。 たくさんある看護師のしごとを、これから「つのまる」を通じて紹介していきます。