水銀式血圧計/水銀式体温計
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一昔前は、手動でポンプを押すと水銀が上がっていく水銀式血圧計を使って、診察室で血圧をシュポシュポ測っていました。
ある年齢以上の方々は、脇の下に挟んで水銀の動いた地点で体温を測る水銀式体温計を使っていた方もおられると思います。
私も子どもの頃、かぜをひいたときは「学校休めるかなー」と水銀式体温計の水銀の動きをじっと見ていました。
医学生の頃は、水銀式血圧計で血圧測定の練習をしていました。
実は水銀を使用した体温計や血圧計の製造・販売は、2020年末で終了になっています。
水銀による健康被害や環境破壊を繰り返さないための法律によるものです。
昔を懐かしんでしまいますが、環境保護のためには良い流れですね。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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