けんこう日記

怒りは病気のもと

怒りは血圧を上げて、心臓血管系の病気につながるのでは、というのは昔からよく言われています。

日本で怒りと心血管系の病気との関係を調べた研究が2020年に発表されています。

Tezuka K, et al. Psychosom Med, 2020

質問から怒りのスコアを出して、都会と田舎で調べたもので、都会ではスコアが高い人は低い人と比べて、すべての循環器系の病気では1.87倍なりやすかったそうです。さらに、心筋梗塞や脳梗塞といった血管が詰まる病気では2.9倍もなりやすかったそうです。

田舎では関係性がみられず、都会のストレスや人のつながりの少なさが影響しているのかもという予想も。

「短気は損気」といいますが、怒りは病気にもなりやすくなります

この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )

大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。

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