不眠症治療の薬
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不眠症治療では、不眠の原因となっている生活習慣の改善が大事、睡眠時間自体は年とともに減っていく、日中の生活に支障がでるかどうかが問題などといった話をさせてもらいました。
医療機関では、必要であれば薬をつかった治療を行います。
現在、不眠症治療で使う薬は、3つのタイプに分かれます。
①脳の働きを鎮めて、眠りに導く薬:ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系
②脳の過剰な覚醒状態を抑えて、眠りに導く薬:オレキシン受容体拮抗薬
③睡眠と覚醒のリズムを整えて、眠りに導く薬:メラトニン受容体作動薬
②と③はこの十数年で新しく出てきた薬です。
ちょっと聞きなれない名前が出てきたと思いますが、次回から少し解説したいと思います。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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