脳の過剰な覚醒状態を抑える薬:オレキシン受容体拮抗薬
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オレキシンとは1998年に発見された覚醒、目を覚ました状態にさせるのに関係する物質です。
日中に増えて、夜になると減るので、睡眠状態と覚醒状態を切り替えるスイッチの役割を果たしています。
オレキシンの働きをブロックすることで、覚醒物質を抑えて、睡眠状態にスイッチさせることで眠りやすくなります。
依存性が少なく、反跳性不眠も起こしにくいですが、効きめが人によって異なります。
副作用としては、眠気が残る(個人差あり)、夢を見やすく悪夢になってしまうこともあるようです。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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