過ぎてしまった冬至(とうじ)の記憶
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紹介するのは冬至の日に出てきた、かぼちゃの入った給食です。今年の当時は12月22日(木)でした。皆さんご存じの通り、冬至とは1年で夜が最も長く、昼が短い日です。当時の別名は「一陽来復(いちようらいふく)」といい、この日を境に再び太陽の力が強くなる=再び運が向いてくるという考えがあるようです。
冬至を境に運も上昇していくので、かぼちゃを食べて栄養をつけ、身体を温めるゆず湯に入って、無病息災を願いながら寒い冬を乗り越えようという風習です。かぼちゃは夏野菜ですが、長期保存ができビタミンなどの多くの栄養を含むので昔から冬場は貴重にされてきました。
ゆず湯には、冬至=湯治、柚子(ゆず)=「融通(ゆうずう)」がききますように、という語呂合わせもあるのだとか。ゆず湯に入れば一年間風邪をひかない、と昔から言われてきましたが、血行を促進して冷え性改善やかぜ予防が期待されていたようです。食べてよし、ふろに入れてよしですね。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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