乾燥して体がかゆいときの対処法
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冬になると診察するときに、肌がかさかさで掻き傷がみられる患者さんがおられます。
皮脂の分泌は20歳前後がピークで、年々減っていきます。乾燥すると皮膚が白い粉をふいたり、浅いひび割れのような状態になりやすく、(老人性)乾皮症といいます。悪化すると、赤い発疹や小さなぶつぶつができ、皮脂欠乏性湿疹という状態になります。
治療のためには白色ワセリンなどの保湿剤を使います。病院で処方することもありますが、薬局でもいろいろ売っています。お風呂上りにすぐ塗るのがおすすめです。
かゆみ止め成分の入った塗り薬や、湿疹があれば強ければステロイド入りの軟膏を出すこともあります。
かゆみがひどいときは受診するのを考えた方が良いかも。
この文章を書いた人
桐ケ谷 大淳(きりがや だいじゅん )
大阪府出身。2001年、滋賀医科大学卒業。社団法人地域医療振興協会にて地域志向型研修を受け、へき地の診療所で所長を務める。2012年に子育て環境を考えて、妻の実家のある宮崎県へ異動。地域の病院での在宅医療部門の立ち上げや、大学での教育に携わり、2020年4月から都農町にて勤務。ワーク・ライフ・バランスを良くしていくことが、ここ数年の課題。最近の趣味は、子どもたちとサッカーをしたり公園で遊ぶことです。
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