けんこう日記

傷を治す自然治癒力を活用する「湿潤療法」

すり傷などの傷口からは、傷を治そうとする体液(滲出液)が出てきます。その中には傷の修復を早く進め、きれいに治そうとする成分が出てきます。傷を乾かさず潤いを保つ被覆材(ひふくざい)で傷口を覆って密閉することで、傷口が受ける刺激が少なくなって痛みが和らぎ、滲出液の効果で早くきれいに傷を治そうとする方法が湿潤療法です。

ハイドロコロイドという素材がよく使われ、キズパワーパッドなど薬局で販売されています。市販の湿潤療法用絆創膏以外でも、湿潤療法と同じ原理で「白色ワセリンを塗った食品用ラップフィルムで傷口を覆うという方法(ラップ療法)」というのもあります。

傷が深かったり、糖尿病など傷が治りにくい人、不安がある場合には、医療機関を受診して治療を受けることをおすすめします。

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